2008年07月27日

語学習得の天才 赤ちゃんに学ぼう3

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先々週、先週と語学学習の際、赤ちゃんが言葉を学ぶ環境に近づける方法を考えてきました。

語学習得の天才 赤ちゃんに学ぼう1

語学習得の天才 赤ちゃんに学ぼう2

今日は音声素材を使ったリスニングと、スピーキングについて書きます。



外出時など動画が見られない状況では、音声教材を使うことになります。動画はある程度集中して見られると思いますが、音声素材は意味を考えながら集中して聞く方法と、意味を考えずにBGM的に聞き流す方法があります。
巷には聞き流すだけで、ペラペラになるという宣伝文句で売っている教材がありますが、私は眉唾だと思っています。

赤ちゃんも聞き流しをしているとは思いますが、自分の欲求を満たしたいと思った時や強く興味を引かれた時は、集中して耳を傾けているように思われます。この欲求の強さ・興味の深さが、語学学習者が赤ちゃんに決定的に負けている点です。

別に英語が聞き取れなくても、おなかが減るわけでもなければ、欲しいものが手に入らない訳でもありません。親身になって教えてくれる親もいません。そこを補うために、聞き流しだけではなく 集中して聴くことが必要だと思います。

「まずは英語の音に慣れる」ことと、「苦痛を感じながら学習しない」ということを考えると、最初は集中して聴いて(精聴)、苦痛が大きくなって(疲れを感じて)きたら、聞き流し(多聴)に変える。苦痛がなくなってきたら、また精聴するという方法をお勧めします。
(最初のうちは、正確に聞き取れているかをチェックできるスクリプトのある素材を使って下さい。)

リスニング力が高まるにつれ、苦痛に感じるまでのスパンが長くなっていき、最終的には長時間英語を聞いてもそれほど疲れなくなっていきます。



最後に、動画にしても音声素材にしても、受身になって見聞きしているだけでは駄目です。恥ずかしがり屋さんの日本人は語学学習の際にインプットに比べて、アウトプットが不足しがちです。

赤ちゃんを見習って、口真似をしてみましょう。精聴して理解出来た素材で、シャドウィングやリピーティングを行うことで、スピーキング能力を上げていくことが出来ます。

こうしてスピーキングの基礎力が付いてきたら、前出の「仕事、友達、語学スクール、ウェブ・チャット」などで実践的に使っていき易くなり、コミュニケーション能力を継続的に積み上げていくことが出来ると思います。



以上は私見であり、別の意見もあると思います。

また文法やリーディング学習の必要がないと言っている訳でもありません。外国語を使った「コミュニケーション能力」を上げるには、文法やリーディングに割いているのと同じあるいはそれ以上の時間を上記のような訓練に当てる方が効率的ではないかという提案です。

「子供と大人では言語の習得方法が異なり、大人が新しく外国語を習得する時は、"論理的"に文法やリーディングを中心に覚えていくものだ。」という説があることも知っているのですが、英語を読むことは出来ても、コミュニケーションが苦手な日本人が圧倒的に多い現状を作ったのは、その文法中心の英語教育なのではないかと強く思います。

日本での英語学習法は、西洋文化を文献から急速に吸収する必要があった時代に作り上げられたカリキュラムを今でも引きずってしまっていて、コミュニケーション能力が求められる現代にまだ追いついていないように感じられます。

気楽に楽しみながら英語を身につけていけたらいいですね。ご意見、ご感想等ございましたら、お気軽にコメント下さい。

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posted by けん at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 英語学習コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>西洋文化を文献から急速に吸収する必要があった時代に作り上げられたカリキュラムを今でも…
同感です!英語はスペルと発音が違いますし、いざコミュニケーションの時になると苦労しがちです。
ローマ字読みも、日本語を英語圏の人が読むのには便利に出来ていますが、英語をローマ字読みすると和製英語直行便になる単語もありますからね…。
それでは応援、エゲレスのギヤマン!
Posted by うろこ at 2008年07月27日 15:06
発音をカタカナに直すだけで輸入できるという日本語は素晴らしいと思いますが、原語とは違う発音で覚えてしまうという負の面もありますね。
応援、ガソリンスタンドのエネルギー!
Posted by けん at 2008年07月27日 15:46
 今の正規の学習課程では、実は英文法の授業がないんです。そのため、塾での説明においても相当気を遣います。例えば、生徒(高校生)は「冠詞」なんて言葉さえ知らなかったりします。うちの塾に来ているのは比較的成績のよい生徒たちが集まっているのですが、そんな実情があったりします。
 そんな生徒たちが大学に行くわけですが、大学側としては近年学生の英語力が格段に落ちたと嘆いています。文法がわからないのですから、当然だと思います。
 現場にいる立場からは、インプットもアウトプットも圧倒的に不足していることは間違いないと思っていますが、大量のインプットと大量のアウトプットを、お金の取れる授業として成立させるというのはなかなか至難の業だというのが悩みどころです。
 ところで、相互リンクの件、ありがとうございます。私の方でもさっそくリンクを張らせていただきます!
Posted by ASAKA.YUTAKA at 2008年07月30日 17:32
ASAKA.YUTAKA さん、貴重なコメントありがとうございました。

私も学校を離れてだいぶ経つので現在のカリキュラムの知識なしに上記のようなコラムを書いてしまいましたが、少なくとも私の年代より上の方々に英語コミュニケーション能力が欠けているのは、当時のカリキュラムのせいだと思うんですよね。

リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングをバランスよく学んでいけるカリキュラムを作るのはかなり大変だと思いますが、学生時代の多くの時間を割く訳ですから ちゃんと組み立てて欲しいと思ってしまいます。

いまだにリスニングとリーディングだけのTOEICの点数を評価基準にする企業の姿勢も問題ですね。文書だけで済むビジネスだったら別にいいですが...。

相互リンクお受け下さって、ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。
Posted by けん at 2008年07月30日 18:31
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